新しくわんちゃん・ねこちゃんを迎えたら…

お家に迎える時にするべきこと

ペットショップやブリーダー、保護団体、お知り合いの方などから、ワンちゃんネコちゃんをお家にお迎えにするにあたり、動物病院で是非やっていただきたいことをまとめてみました‼

①必ず、糞便検査をしましょう💩

排便後2時間以内のうんちを、小指の先ほどの大きさ(1×2センチくらい)をサランラップに包んでお持ちください。事前に、便を入れる容器をお渡しすることができます。常温で大丈夫です。テイッシュで包むと張り付いてしまい検査ができませんのでご注意下さい。軟便で掴めないなどお困りの時は事前にお電話でご相談ください。

ペットショップやブリーダー、保護団体、お知り合いの方、お外などなど…お家に来るまでのワンちゃんネコちゃんは、多頭飼育や集団生活をしていることがほとんどです。他の子との接触やうんち、食べ物、環境を介して、本来お腹の中にいてはいけない寄生虫🐛や細菌、ウイルスに感染していることが多くあります。残念ながら、絶対に大丈夫ですという状態でお家に来るということはないのです…💦

出生や出身、経過により感染しやすいものは違います。まずは検便をしてお腹の中に何かいないかを調べていきます。もし、何か見つかった場合は、それぞれに効くお薬をご用意いたします。

元気食欲があるか、下痢はしていないか、吐き気はないか、痩せていないかなど…によって調べる項目が変わってきますので、問診時にお伝えください。

犬回虫

瓜実条虫(サナダムシ)

ノミ成虫(瓜実条虫を媒介します)

糞便検査の種類

 

院内糞便検査
回虫やコクシジウムなどの寄生虫を見つけるのが得意な検査です。
また、消化の状態や出血があるかなども見ることが出来ます。
お外出身の子は、この時点で何かしらの寄生虫が見つかることがほとんどです。
1番最初に行う糞便検査法で30分で結果が出ます。
ジアルジア
スナップ検査
ジアルジアという原虫を見つけるための検査です。
ジアルジアは、院内糞便検査で見つけることが困難な寄生虫ですが、こちらの検査法で10分で確実に判定することが出来ます。
ペットショップやブリーダー出身の子でも感染率が高い寄生虫です。
IDEXX下痢パネル
PCR検査
症状や状態により必要な場合に追加する検査です。結果が出るのに数日かかります。
顕微鏡で見つけることが困難な寄生虫や細菌毒素、ウイルスをPCR法により検出します。
難治性の下痢の子や状態が悪い子犬さんなどは、必須の検査です。

 

②予防スケジュールを決めましょう💉

わんちゃん・ねこちゃん、それぞれ予防するものが違います!動物病院にいらして頂いて、これからの予防のスケジュールを決めていきましょう。予防接種証明書や駆虫証明書などを一緒にお持ちください。

わんちゃんの場合

混合ワクチンを2回接種してから10日ほど経つと、お散歩デビューとなります🐾

お外を歩くようになると、フィラリア予防・ノミダニ予防が始まります🎵

0歳の間は、毎月体重を測りに来ていただいてフィラリアとノミダニのお薬をご用意していきます。

狂犬病予防接種は生後90日齢以降のワンちゃんは接種が義務となっています。

毎年4月が狂犬病定期接種となっていますのが、初年度はずれることが多いのでご相談ください。

生後1か月 糞便検査・駆虫薬投与
生後2か月 混合ワクチン1回目・(糞便検査・駆虫薬投与)
生後3か月 混合ワクチン2回目・フィラリア予防・ノミダニ予防
生後4か月 狂犬病予防注射

混合ワクチンについてのコラムはこちら

狂犬病予防注射についてのコラムはこちら

ねこちゃんの場合

混合ワクチンを、生後2か月と3カ月のときに接種し、その後毎年1回の接種となります。

お外生まれの子で、猫エイズウイルス・猫白血病ウイルスの検査をご希望の患者様はお申し出ください。

お外に出てしまうねこちゃんは、必ずノミダニ・フィラリア予防をしましょう💦

生後1か月 糞便検査・駆虫薬投与
生後2か月 混合ワクチン1回目・(糞便検査・駆虫薬投与)
生後3か月 混合ワクチン2回目

③良く食べて、良く寝て、良い排泄をすること

お家に来たら、まず1週間くらい「ごはん」「うんち」「おしっこ」「睡眠」をよく見てあげてください。この月齢の子で、食欲が徐々になくなった・吐いた・下痢したというのは、もっと具合が悪くなるサインのことが多々あります。半日以上症状が続く場合には、お早めにご相談ください。

生まれたばかりの小型犬や猫ちゃんは、だいたい100g弱…人間の赤ちゃんの20分の1以下です🐥

食欲がなくなった・下痢をしている・吐いているなどの症状が一つでもある場合は、早急な受診をお勧めいたします。

原因がなんであろうと、まず症状を抑えて身体を支えてあげなければすぐに弱ってしまい、場合によっては命を落とすケースもあるのです。

ワクチンなどの予防は、体調が良い時にいつでもできます!

まずは、よーーーーく様子を見てあげてくださいね😊

わんちゃん・ねこちゃんの体調が悪いのかがわからないという時は、お電話でも構いませんのでお気軽にご相談ください🎵